April 16, 2009

今までカルミアに使ったレメディ2

1の続きです。

この頃のカルミアの行動には大きな違いが出てきてます。
それは何かと言うと、以前は先制攻撃型だったものが守備防衛型に変わったのが大きな違いです。

尾は下に巻き込まれ(しっぽは断尾されていますので巻き込むほど無いですが)
体勢が低く、口角が後方に下がっている、耳が後方に倒れ、瞳孔が開いている。

アルファーでなくなったカルミアにとって先制攻撃型を取る必要は無い訳ですから必然的と言えば必然的だと思います。
ですが、先制攻撃型よりも危ない面もあります。
先制攻撃型と違い、逃げ場が無くなったり、シグナルを発してもその恐怖の対象が取り除かれる事が無ければ最後の手段として攻撃に転じてきます。
どちらかと言うと、先制攻撃型の犬よりも咬みつこうとする傾向が高いです。
実際に咬むのは先制攻撃型ですが、逃げ場などが無くなり追いつめられればこちらも咬んできます。

守備防衛型は、ただ自分の境界線としている中にずかずかと入ってきた自分にとって恐怖を感じるものを追い払う為にこういった行動をとってるにすぎないので、追い払う事が出来たなら威嚇はたいてい収まります。
こういった場合は最低でも逃げ道を確保してあげる必要があります、そうしておけば咬まれる事は減りますから。

咬む行動には先制攻撃型と守備防衛型の2つがあり、その二つに共通した事もありますし、どちらかにしかない行動もあります。
一番は知らない犬がいて、飼い主さんも居ない場合は不用意に近づかないのが一番です。

さて、話は戻しますが。
カルミアに次何を使用するかをレスキューレメディを使用しながら考えていました。
そこで数種類を直感で選び使用する事にしました。

選んだレメディはMimulus(ミムラス)、Water Violet(ウォーターバイオレット)、Beech(ビーチ)です。

まずミムラスは恐怖の対象が分かっている場合に使われる事が多いレメディです。
その為、カルミアが手に対して過剰に反応すると言う点で手に対して悪いイメージを取り払ってもらえたらと選びました。

ウォーターバイオレットは人との距離を置く一匹狼タイプに使用される事があるレメディです。
犬種的な事もあるかも知れませんが、プライドが高く一人を好む事から取り入れてみる事にしました。
また社交性を持って欲しいという事も含まれてます。(これはレメディだけでどうにかなるとは思っていません、社交性に関しては今後もう少しカルミアが落ち着けばいろいろと連れ出してカルミア自身で沢山学んでもらう予定です)
他の人に対して感情を素直に開いてくれず、自分の殻に閉じこもってしまってると判断しました。

ビーチは他のものに対して寛容でなく批判的な行動をもつ方などに使用されるレメディです。
このレメディを選んだ理由は、もう少し理解性を持って欲しかったからです。
アルファー化していた事もあり、自分が正しく、他の意見などが間違っていると思っているのではないかと少なからず思ったからです。
また考え事をする時に指でコツコツとやってる事が個人的にあるのですが、その時にそれがイライラするのか攻撃してくるので、そういったイライラからも解放してあげる事が出来たならと考えました。

他にも思いつく事はあったのですが、とりあえずこの3つを選びました。
それらそれぞれを使ったときの様子は、ミムラスは変化は見られませんでした、その事から考えると手に対して恐怖を抱いている訳ではない様です。
または、レスキューレメディを使用した時に恐怖としての対象が取り払われたか?

次にウォーターバイオレット。
これは意外に作用した様です、カルミアは一人を好みます。
その為自分にとって何か利益が無い限り呼んでもなかなか来ません。
ですが、使い始めてからと言うものカルミアの行動に変化が起きました、その変化というのは、撓夢と遊んでいるとカルミアが間に入ってくる事です。
触られたりする事も嫌うあのカルミアが、すり寄ってきたりします。
今では自分から撓夢の指定席と化してた膝の上に来ます、膝の上でウロウロされるので正直邪魔なんですけどね・・・
ですが、嬉しい変化と言えます。

最後にビーチですが、これはどうなんだろう?
変化をしているのかも知れませんが、分かり難そうです・・・
ビーチを使ったからなのかは正直まだ判断できませんが、頭を撫でてあげる事が今まで無理でした、警戒してましたし場合によっては威嚇されてたので。
そんなカルミアだったんですがある程度は触る事に対して怒り難くはなってます。
頭を数回なら撫でる事も日によっては出来ます、日によってはですが。

これらがレメディの講習を受けるまでに我が家でカルミアに対して取り入れたレメディと使う前後です。
この間カルミアに対して躾としてちゃんと入れたのは「伏せ」と「ハウス」ぐらいです。
そして、部屋の支配権を誰が持っているのかという事で、自分が居ないときはキャリーでお留守番などを取り入れたりもしました。(撓夢は出しっ放しです)

カルミアの行動などからどのタイミングで躾やレメディ、またはリラックスさせる為にどのアロマを取り入れるかの見極めが難しいです。(ただ単に自分のリラックス目的であればその時の直感で精油を選んでます)

今後はこの間の講習で得たものを自分の中で消化しながらレメディを選びたいと思います。

余談ですが正直今JAHAをどうするか悩んでいます。
今年からシステムが変更になった訳ですが、個人的にJAHAを選んだ理由はテリーさんの話が直に聞ける事が物凄く大きかった訳です。
システムの変更でテリーさんの講義もありますが、特別講習としてになってしまいました。

さらに困った事にキャンプが1回増え、ブランクを3年と期限を切られてしまった事。
片田舎から大阪に受けに行ってただけに、金額的な負担と2度のパートナーの死も重なり優良家庭犬を受けるになっていない事、そこに期限が重なった事で正直かなり難しくなりました。
こればかりは焦っても仕方の無い事ですが、今回のシステムってある意味犬の仕事に関わっていない社会人の切り捨てですか?
仕事場も今の景気の状況で少数精鋭での職場となってます、その為講習を受けに行くのは今までみたいに気軽にとはいきません。
かなり無理を言って受けに行っていると言えます。

さて、どうしたものか・・・

今までカルミアに使ったレメディ1

少しまとめてみたいと思います。
今までレメディを5種使いました、自分なりに行動から直感で選んだ物が多いためプラクティショナーの方からすると疑問をもたれる場合もあるかも知れません。

カルミアについて少し触れておくと、我が家に来た当初物凄くアルファー化されてました、場所を移動させ様にも下手すると咬まれますし、自分の気に入らない事に大しても咬んできていました。
それ以外にも吠える、威嚇する、暴れるがありました。

犬種的にみてミニピンですから、警戒心も強く、咬む行動もあります。
そう言った犬種的な負の面を強化されていたと言えます、我が家に来る前にも手を咬む事もあった様ですし、また咬まれない為に手を隠すという行動からカルミアは自分の言い分を通す為には咬むと言う行動が適していると判断したのではないかと?

我が家に迎え入れた時、今までの保護してきたパートナーと大きく違った点は人よりもカルミアが上だという認識を持ってる点でした。
人に対してマーキング行為をするなど行動として出ていました、当然それを許す事は自分はしませんし、させません。

また先住犬に対しても自分が上だとしたかった様ですが、これは後ほどはたき落とされる事となりました。

迎え入れてから少しの間は好きにさせていました、理由は我が家に慣れてもらう事とカルミアの行動を観察する事です。
その結果から一番最初に取り除く必要があると判断した事が、アルファー化です。
多少のアルファー化であれば躾で主従関係をつけるのですが、ちょっと度が過ぎていたのでどうするか考えてレメディを取り入れる事にしました。

レメディは本来複数を使用する様ですが、どう変化するかが分からないという事と実際にデータとして個人的に欲しかった事もあり1つだけ選ぶ事にしました。

行動的に、またその時の感情はこうではなかろうかという事を推測しながら選んだレメディがVine(バイン)でした。
人同士と違い行動と感情を推測しながら観察する必要があるので見当違いになる恐れもあります、対話から得られるならもう少し楽なんですけどね。

当時のカルミアは先制攻撃型でした。
その為こちらも気をつけないと何がカルミアにとっての挑発行為になるのかが分かりませんでした。
支配性も強く、所有性も強かったです。
シグナルとしては、尾は直立して、耳が前方に向き、鼻にしわを寄せる、口角が前方に動き、体を前方に出して自分を大きく見せるという典型的な状態です。

そこで先ほど選んだVineを食事に混ぜる事にし、飲み水の中にも混ぜました。

約2週間〜3週間ぐらいで攻撃性は少なくなってきました、そして人に対してのマーキングもさせない様にはしていたので無くなり、次第にシグナルも先制攻撃型から変化しました。
何度も咬まれていたのですが、咬んだ後少しパニック気味だった態度にも変化が現れ『ハウス』のコマンドでキャリーに入る様になってきてました。
その頃に取り入れた事は、葉月(我が家のリーダー犬)との散歩でした。
これは結構本人には効果があった様で、アルファー化が落ち着いてきていた頃に自分よりも上だと判断できる存在が目の前に現れた事で冷静に自分の立場を理解し始めてきた様でした。

その他にも撓夢(カルミアよりも半月前後早く迎え入れたチワワ)にも挑戦して見事に粉砕されてました。

レメディを使用する事で冷静な判断が出来る様になってきた様で、その時に順位決めの為に挑戦した結果粉砕された事も重なりカルミアは見事にアルファー化を解かざる終えず、犬の中では自分が一番下である事を無事に認識してくれました。

ですが、まだ人に対しては自分の方が上だと言う認識は残っていました、そこで選んだレメディがRESCUE REMEDY(レスキューレメディ)です。
こちらはバッチ博士が生前ブレンドしたレメディです。
このレメディは5種からなり、インパチェンス、スターオブベツレヘム、チェリープラム、ロックローズ、クレマチスがブレンドされています。

これを選んだ理由は次のレメディを選ぶまでの一時的な期間が欲しかった事と、複数のレメディからなる事でストレスを和らげてくれるのではないかと考えました。

それぞれのレメディの作用もある程度調べてはいましたので、観察する期間安定してくれたらとの思いもありました、またストレスを軽減できるなら違う行動に繋がるはずですから。

レメディは例えとしてタマネギの皮むきが例に挙げられます。
一枚皮を剥がせば、次の問題とされる行動が出てきます、これを繰り返す事で安定に向かう訳です。

レスキューレメディにはチェリープラムが入っている事も選んだ理由として大きいです。
カルミアは問題行動を起こした後少しパニック気味になってます。
そう言った事もあり、チェリープラムは精神状態を落ち着かせ、自分自身をコントロールするには向いていると当時考えました。

そしてもう一つ、スターオブベツレヘムが入っているという事。
手に対して今でもそうですが、カルミアは過剰に反応します。
その為手に対して何かしらのトラウマがあるのではないかと考えました。
動物の保護団体の方も使用する事があるこのレメディに少なからず望みをかけたと言えます。
実際このレメディを使いトラウマとなってしまった事を改善させるのを見た事があります。
レメディだけで改善された訳ではありませんが、使っていなかった頃よりも個体差はあっても比較的今までよりも早く改善できたとの事です。
また一時的にフラッシュバックしても立ち直るのが早いとも言われてます。

少し長くなるので2に続きは書きます。
また各レメディの説明は省かせていただきます、調べると簡単に出てきますのでこのブログで詳しく説明する必要も無いと思いますので。
自分がどうしてこれらのレメディを選んだかの復習的な事もあるので。